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PURPOSE of division
事業部が想うPURPOSEとは。
掲載日:2024.3.5
最終更新日:2024.11.3
大石賢一
KENICHI OHISHI | 総務部兼経理部・部長
総務部・経理部が会社を支えるバックオフィスとして、笑顔、利益、可能性を提供するために取り組むこと
印象が強かった「これから100年続く会社にしたい」という言葉

私がフジ物産に入社したきっかけは、前職の会社の先輩がフジ物産に転職しており、紹介してもらったことです。そこから山崎社長と3回ほどご飯させていただき、期待を伝えられ入社に至りました。紹介していただいた先輩をとても信頼していたので、迷わずに安心して入社することを決めましたね。

入社して印象的だったのが、幹部の皆さんが集まっているミーティングに参加させてもらった時の社長の言葉です。「これから100年続く会社にしたい。100年企業にしたい。」と言い切っていました。

正直、私がこれまでいた会社では1年先、2年先のことを考えるので精一杯でした。この言葉を聞いて、一気に視界が拓けたというか…この会社で、フジ物産で、強い想いを持って働くと決意しました。

前職でも経理・財務の仕事をしていました。一般的な会社だと「乾いた雑巾を絞る」という例えのごとく、コストダウンは当然求められるものだと思います。しかし、フジ物産では「雑巾をあえて絞らないことで、心の余裕を生み出す」ような文化があるなと思います。

例えば、弊社では毎週お花屋さんに来てもらっていて、お花を生けてもらっています。これまでの会社では当たり前にコストカットの対象になりそうですが、お花が会社にあることによって従業員の心の持ちようが変わりパフォーマンスに影響があることを身を持って実感しています。

これは、あくまでも一例です。決して会社のコストがゆるいというわけではなく、コストがかかる・かからないだけで考えてはいけない、大事にすべきことがあるという価値観が会社に根付いていると思います。

身近にプロアスリートがいるからこそ生まれた問題意識

私自身、学生時代はサッカーをやっていて筑波大学のサッカー部に所属していたこともあり、同級生には何人かプロになった選手がいました。弟もプロバスケット選手をやっていたり、私にとってプロアスリートは身近な存在です。前職でも現役選手のマネジメントを行っていましたが、彼らのセカンドキャリアについての課題、問題意識は日を増すごとに強くなりました。

次のキャリアの選択によっては、客観的には大失敗に見えてしまうこともある。自分がこの課題に対して手助けできる存在になりたいと強く思ったんです。

フジ物産としても、山﨑社長もこの社会問題に対してしっかり取り組んでいきたいという想いを持っていました。会社として複数のチームをスポンサーする中で選手との接点を持ちますが、アスリートの戦力外通告などの現実、その後を見ていくと社会的にも取り組む価値があると思ったんです。

キャリアの話とは少し変わりますが、フジ物産は商社です。海産物を卸したり、鰻に関わる事業を行っていたりします。栄養満点な鰻をアスリートに提供することができるし、スポーツを見ながら食べる食事も提供していける。

このスポーツと既存事業とのシナジーは社内全体でも高められればなと思っています。スポーツの力でもっと他の業界を盛り上げる、他の業界をスポーツで盛り上げることができると思っています。

総務部と経理部のパーパスに決めた想い

私は総務部と経理部をやらせてもらっていますので、まずは総務部からお話します。総務部では「総務部が1人ひとりに笑顔をもたらすエキスパートに」というパーパスを策定しました。これは、ゼロベースで部署全員で言葉をつむぎあって完成したものです。

総務部として何を基準に業務に取り組むべきかを議論したときに、やはり社員や来社されるお客様を笑顔にしたいのがみんなの大前提としてありました。ただ、弊社にいらっしゃる方々も一括りや分類わけしてまとめるのではなく、きちんと一人ひとりを見据えた仕事をしたいということになりました。

次に経理部は「変化を楽しめる会社に利益と新たな可能性を提供する」をパーパスとして決めています。そもそも経理という仕事の特性上、何かが悪いから自分たちで解決策を考えようというものもあれば、法改正により強制的に業務フローを変更しなければいけないこともあります。この苦しみは実は結構ありまして。

弊社ではまだまだDX真っ只中なので、デジタルとアナログが混在しています。世の中の変化に合わせるためにはシステムの変更、アナログの手続きの変更などどうしても確認するものが多くなってしまいます。

 

しかし、もし経理部自身がこの変化を楽しめたらどうでしょうか。経理部がこのような変化も楽しんで、会社に対して「こんなこともできますよ!」と提案できるくらいの心持ちでいたいねという話をメンバーとしています。

若い世代と昔から活躍している世代ではどうしても文化や考え方が違うものです。単にDXと掲げても理解がズレたり、難しくさせてしまう可能性もあります。なので、今までやってきたことを変える時には「こういういいことがある」とか、「プラスアルファでこういう価値を出すことができる」などポジティブに生産性をあげたり、お客様にプラスになるということを伝えて同じ方向を向いて進めるのが大事だと思っています。

あわせて、経理部では「アナログとDXを融合し、業務の最適化を図る」というミッションを策定しました。例えば、ペーパーレスを掲げて請求書を電子化しましょう!と言ってもいきなり全て電子化するとかえって混乱する可能性が高いです。

紙をゼロにすることを理想として目指すのはいいですが、優先順位を決めて順序立てていったり、わりきってアナログで残すべきところは残す判断をすることも大事です。結局、紙をゼロにすることが目的ではなく、業務の最適化と笑顔で働いてもらうことが一番なわけですから。アナログとDXの融合は、その意志として明文化しました。

IT知識、コミュニケーション能力、問題解決能力のあるチームへ

このように経理も総務も、DXを通じてどう会社をより良くしていくか、という大きなチャレンジの最中です。経理や総務の場合、チャレンジをするからといって通常業務を減らしたりできるわけではありません。

また、フジ物産の場合は部署も業務内容も様々で、1つひとつの部署の目線に立ち進めていく必要があります。単なるソフトやSaaSの導入一つにしても、最大公約数を探しながらもインパクトのあるベストな選択肢を選ぶことが求められるので難しいチャレンジだと思って楽しんで推進していくチームでありたいですね。

そういった背景もあり、経理部のメンバーにもそれぞれのSaaSやITツール、技術などを主体的に勉強していくことも求められています。もちろん、全員が深いところまで身につけていないといけないわけではありません。それぞれの役割の中で、身につけるべきところを身につけてチームとして最大限の力を出せるように、と考えています。

特に若い方には、ITに興味があって、部署を横断し問題解決をできる人になってほしいですし、そういった人材も求めています。

責任感が強く、自分のミッションを遂行し切るメンバーが多くて助かっていますが、そこで更に自らで課題を見つけて解決までリードしてくれる人が入ってきてくれると、さらに良いチームとして会社に影響を与えていけると確信しています。